日経新聞の朝刊で連載している「私の履歴書-アラン・グリーンスパン」がとっても面白いです。
(私の履歴書は大体面白いですが)
ちょっとだけ抜粋します。
政治に関心を持つようになったのは、ゴールドウォーター上院議員が大統領選に出馬した64年のことだ。
彼はまさに個人の自由な活動を尊重し、政府の介入を嫌う徹底的なリバタリアンだった。
私は彼に魅力を覚え、そして彼を大統領候補とする共和党に引かれるようになった。
ゴールドウォーターに魅入られたのは、思想だけではない。
選挙運動のやり方も独特だった。
その基本は、しっかりとした理念と政策に基づいたキャンペーンである。現在の選挙は世論調査を見て、世論の動向を探ることが最優先される。
候補者がどう考えるかは二の次だ。
常々思っているのは、指導者たるもの、時に世の中の大多数の人々と争う覚悟を持たなければならないということだ。
指導者の仕事は、人々になるほどそういうことかと納得させることにある。
本当にそうだと思いますし、いろいろな立場の方に当てはまると思います。
文中で、このタイプの指導者に小泉元首相を上げています。
赤色の部分の言葉をたとえば以下のように置き換えてみます。
選挙→商品開発
世論調査→ニーズ
世論→顧客
候補者→開発者
指導者→マーケティング
現在の商品開発はニーズを見て、顧客の動向を探ることが最優先される。
開発者がどう考えるかは二の次だ。
常々思っているのは、開発者たるもの、時に世の中の大多数の人々と争う覚悟を持たなければならないということだ。
マーケティングの仕事は、人々になるほどそういうことかと納得させることにある。
開発者は本当に便利な商品を開発し、マーケティングの人がそれを世間の人々に理解してもらうことが理想的なのではないかと。
こんな風にも置き換えられるかもしれません。
選挙→経営
世論調査→会計データ
世論→販売
候補者→社長
世の中の大多数の人々→社内の多くの人々
現在の経営は会計データを見て、販売の動向を探ることが最優先される。
社長がどう考えるかは二の次だ。
常々思っているのは、指導者たるもの、時に社内の多くの人々と争う覚悟を持たなければならないということだ。
指導者の仕事は、人々になるほどそういうことかと納得させることにある。
売り上げ・利益至上主義で突っ走り、理想を置き去りにした事件が昨年の日本では多発しました。
本当は指導者は理想を訴え、「そんな事いったって現実は・・・」みたいな社内の声に抗っていかなければならないのかもしれません。
立場でいろいろと置き換えられると思いますし、参考になる部分があると思います。
しかし、その後は以下の下りが続きます・・・
ゴールドウォーターは正しいと思ったことを最後まで訴え続けた指導者だった。
しかし選挙では大敗した。
負けてしまったのか・・・とがっかりしそうですが、負けたこととその結果アメリカが進んだ道は、その後の文章に続きます。
(興味がある人は今日の日経新聞朝刊を読んでください。)

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